医者の言いなりにならない病院のかかり方

今日は、5万人以上の患者さんと関わってきたわたしが「一流患者」になるための病院のかかり方について。

一流患者とは、自分にとっての最高の医療を引き出せる患者さんのこと。
医者と対等に話せるほど医学・薬学に詳しいということではありません。

正直、「その聞き方じゃ何もわからんでしょー…」と思うこともしばしば。
せっかく具合の悪い中、病院に行ったんだもん。医師や薬剤師とより良いコミュニケーションをとって有意義な診療を受けてほしいと思います。

クスリはなるべく飲まないようにしているの

「クスリはなるべく飲まないようにしているの」
こういう患者さん増えてます。

良いですよ! とても良いと思います!!

が、、、
それを薬局で聞くということは、クスリをもらいに来ているんですね。
で、次に発するセリフはと言うと、
「でも、今回ばかりは飲むしかないわ。こんなにひどくなっちゃったんだから…」

結局 飲むんかーい…(心の声)

「なるべく飲まないようにする」は、悪化するギリギリまで我慢する
ではないのですよね。
正しくは、飲まなくて良いように普段から養生する、引いたらタイミング逃さず正しく手当てする。
ですよ!
詳しくはコチラ

飲まない・飲みたくないクスリの断り方

何年か生きていれば、クスリの一つや二つは飲んだことあるかと思います。

その中で、
「これ、前にも飲んだことあるけど正直効かないんだよねー」
「前に飲んでめっちゃ具合悪くなったやつ‼」
「クスリに良いイメージないんだよなぁ」
とか思ったことありませんか?

なんとなく医者の言いなりにもらってきてみたけど「飲まない」っていうこともあると思います。
(うんうんと激しく首を縦にふっている人多数…と推察 笑)

でも、クスリ断るって…
お医者さんの気を悪くしそうだし、
もらっておけばなんかの時にまた飲めるかもしれないし、
家族の誰かに飲ませることができるかもしれないし、
自分何にもわからないし、
「せっかくだからもらっておくわ。」っていうこともあると思います。
(再び、うんうんと激しく首を縦にふっている人多数…と推察 笑)

飲む気がない、もしくは違う薬を希望しているっていう場合どんどん断ってほしいなぁというのが薬剤師の願い❤

「お医者さんの気を悪くしそうだし」お医者さんって友達?

年配の方に多いのが特徴です。
お医者様の言うことは絶対!素人が口挟むなんてとんでもないと…。

確かに、テレビやネットなどのメディアからかいつまんだ専門用語などを知ったかぶりして使うとお医者さんも機嫌悪くなりますね。
体って例えば、喉だけとか腎臓だけとか、単独で具合悪くなったりしているわけではないし、血圧のように全身に係るものもあるので、そこだけクローズアップされても

「違うから!」
ってなるのは、当然なのです。

また、せっかく選んでくれたのに「効かなかった」なんて言ったら申し訳ない…とかもありがちなパターンですが、そんなの気にしなく良いのですよ。

咳止めだけで、市場で多く使われているものは先発品だけで約20近くあり、病院というのはその数種類しか採用していない、すなわち使わないのです。
もちろん患者さんから、薬品名を名指しして処方してほしいと言われれば、処方箋に書くことは可能なので希望通りのクスリを出してもらうこともできます。これはうかつに使ってほしくはありませんが。

なぜなら、
・本当にすべき診断がされない
(病をこじらせたり、発見が遅れる場合がある。一応医師もそのクスリで問題ないか診察しますけどね。その場合は希望に沿わない可能性が出てきます。)
・患者の言うなりにクスリだす医者は「インスタント医者」って呼ばれているのご存知?
患者さんから好かれたいとか、また来てほしいとか、とにかく当院の顧客にしたいという恐れの選択ばかりって医師としてのモラル、人間性を疑います。

でも、きちんと話を聞いたうえで希望のクスリを出してくれるのは本当にありがたいことだと思います(^_-)-☆

で、ここで思考の転換が必要です。

正しく診てもらい、正しく薬を検討してほしければ「正しい情報を与えよ」 正しい情報を持っているのはあなただけです。 あなたがきちんと話せば、正しく診てもらい、正しく薬を検討してもらえるのです。

気を付けたい! 否定的なことばを言い換えてみよう♪

・効かない → 効き目を感じることができませんでした。
・○○(クスリの名前)をください → 処方してもらうことは可能ですか?
・(副作用などが出て)もう飲みたくない → 生活に支障が出るので不安です。他にもこの病気に有効な薬はありますか?
否定的な言葉ってどうしても口調もキツくなりがち…。
ケンカする必要なんてみじんもないので、言い換え例を参考にしてみてくださいね。

「もらっておけばなんかの時にまた飲めるかもしれないし」そうとも限らない

例えば、風邪や虫刺されや胃のもたれ、シップなど自分でもわかりやすいパターンもあり、そんな時はよいかもしれません。 製薬メーカーがパッケージしている錠剤や散薬であれば、「調剤日」から1年半くらいはもつものがほとんどです。(クスリの袋に印刷やハンコがあるので、そこに記されている日付です)

軟膏・シップ

開封したあと、どのくらいの期間使用できるかは薬局で確認しましょう。

一般的には軟膏壺に入っているものは単剤(ワセリンとか亜鉛華軟膏とかっていう)であれば、6か月。
混合されたものであれば3か月が目安。

医師や薬剤師によっては1年くらい良いですよっていうところもあるので、
・見た目(変色してないか)
・匂い(油臭くなっていないか)
・使用感(ざらつきやヌルヌルなど不快を感じるもの)

なども考慮して使っても大丈夫そうかな?と個人でも判断する必要があります。
心配だとか判断つかない時は薬局で確認してもらうのもOKです。
薬局ってお金かかるのは処方箋にもとづいて調剤してくれる時だけで、そのほかの相談も受け付けてくれますよ。

目薬

汚染防止のため開封してから一か月経っていたら液が残っていても捨てて、新しいものを使うようにしましょう。

子どものシロップ

処方日数期間が使用期限です。(賞味期限じゃないからね)
体調が良くなり残った場合は、かならず捨ててください。

なんとなく、前と同じ感じだからこれで良いだろうって適当に薬使っていると、今回の症状には思いのほか強すぎた、弱すぎたということもあります。

一度受診して「この薬があるのですが、使ってもよいですか?」と尋ねるのがベスト!
「いいいよ~」「足りなさそうな分だけ出すね」となれば、クスリを不必要にもらうこともありません(^^♪

「家族の誰かに飲ませることができるかもしれないし」ちょっと待って!

お兄ちゃんの薬をちょっぴり少なくして妹に…
ご主人・奥様とシップは共有。
けっこう聞くんですよね、こういう話。
あとは、女性に多いのが痛み止め(頭痛、生理痛)の貸し借り…

「ちょっと待って!」

そのクスリにアレルギーがあったらどうする?
使えない体質や病気を持っていたらどうする?

クスリってけっこうリスキーな代物です。
だから薬剤師っていう専門家までわざわざいるんでしょ?

「前にも同じの飲んだことあるから大丈夫(^^)V」というかもしれませんが、

妊娠しているかもしれないよ?
他に飲んでいる薬、サプリメントとの相性は?
お医者さんや薬剤師から聞いた説明、その人にもしている?

クスリ一つ渡すのでも、たくさんの確認項目があるのです。
分からなければ医師にも聞いて確認するのが薬剤師の務め。

ここまでの行動をとって、責任もとれるのであれば共有してください。

何か副作用出たらだれが責任 取るの?
ここ大事なポイント。

「自分 何にもわからないし」ってホント?

医学的な専門知識は確かに素人にはわかりません。

でも一つだけはっきり自分で分かっていることがあります。
それは「治りたい」ということ。

ここは、医師のゴールと一致しています。
でも大きく道が分かれるのは「治る」「治し方」の概念が異なること。
ゆえに、このクスリは果たして必要なのか? と思うわけです。

医師の場合、多くは検査・クスリ・外科的治療を用いて治そうとします。
そういうやり方をしたいのかもしれませんし、そういうやり方しか習ってこなかったのでわからないということもあります。
あとは、病状それぞれに「ガイドライン」というのがあるので、その通りにやらないと不安。という医師側の問題まで患者さんは引き受けてしまいかねません。

この方法で良い、こういう方が安心という人は良いのですが、傾向として「本当にそれしか方法はないのか?」と疑問をあらわにする人も増えてきました。

ではどうすればよいのか、次に説明しましょう。

2時間待ち3分診療を避けるために

大きな病院に限らず、近所のクリニックでも満足のいく診療を受けることができません。

この間お話した患者さんは「10秒だった…」と話していました。

このような現象が起きる問題は、実は受診する側のわたしたちの中にあります。
わたし達はどうしても「○○してもらう」と受け身で病院に行きます。
それでは、何も聞きたかったことを聞けずモヤモヤとした気持ちでクスリを受け取ることになります。
もっと積極的に医師と話しましょう!

有効な治療を受けるためのアクション

検査結果を聞くためとか経過を見せたりしなければならない時には医師から「次、〇週間後に来てください」など指示があります。

でも、そうじゃない時ってありますよね?
そんな時はこう聞いてみましょう。

「良くなってきたら、クスリ全部飲まなくても良いですか?」
「どういう状態になったらまた来た方がいいですか?」
「薬をのむ他にどんなことに気を付けたらよいですか?」
「良くなってきたら止められるように、別々にしてほしいです」(シロップ・散薬の場合)

早く治るため、なるべくクスリを飲まなくてよくするにはお医者さんはたくさんの情報を持っていますよ。プロですからね(^^)

こういうことから、自分にとってあうお医者さん・そうでないお医者さんが見えてきます。

2000あったら何に使います?

家計の医療費

普通の風邪で、検査もなく、薬はだいたい5日分という場合、病院と調剤薬局でかかる費用は¥2000~¥3000くらいでしょう。

市販の薬ではもう少し安いのですが、日数の目安として3日分。しかも切れ味の鋭い薬というわけではなかったりします。要するにコスパが劣るということ。

¥2000~¥3000あれば、
洋服の1枚くらい買えます。
映画見て食事もできます。
ちょっと高いお酒を買うこともできます。
家族4人分の食費3日分くらいにもなります。

あなたの時給は、どのくらいですか?仮に¥1500だったとしたら、待ち時間2時間であなたが得られはずのお金が、飛んでいっているのです。

楽しみや必要経費を削って、病院に行き薬をもらうのです。

ということを、思い出しましょう。

医療費は不幸を消すためのお金、幸福を増やすお金ではありませんね。

3分間、ただ黙ってハイハイ言ってるだけって虚しくなってきませんか?

国の医療費

ニュースや情報番組でもよく話題にされていますよね。
平成30年度の歳入
税収98兆円-借金分の34兆円=64兆円
64兆円のうち40兆円以上が医療費。すなわち40÷64×100=62.5%
が医療費ですよ。

医療費が増え続けている要因としては…

日経ビジネスによると(記事抜粋)
・医師会が問題にしているのは院外薬局の調剤技術料が増加している点なのだ。
・薬剤師会などは、調剤費が増えているのは処方箋の枚数が伸びているうえ、処方箋1枚当たりの医療費が増えていることが原因と分析している。
・薬剤師会は後発医薬品(ジェネリック)へのシフトを進めることで調剤費の削減に努力しているというスタンスだ。
・つまり、医師も薬剤師も、相手に問題があると責任をなすりつけるだけで、医療費を本気で削減しようという姿勢は見られない。

「処方箋の枚数が伸びている」にアンダーラインを引きました。受診する人が増えているというだけでの意味ではなく、不必要に薬を処方している場合がある、ということです。

残り37.5%で教育・福祉・防衛・科学技術の研究・街の美化・安心安全の保障などどうやってやるのかな?

市の助成で子どもはタダだからさ♪ って、なんでもかんでも欲しがったり、飲ませたくないからと言ってこっそり捨てているお母さん!

街の中、ゴミだらけで犯罪が蔓延してもいいのかなぁ…

例えばそういうことで、自分が痛くも痒くもなければいいやって思うのは、人の親になったのだったらもう卒業しようよ。クスリはみんなの税金があるからタダ又は安く手に入るのですよ。

参考資料

まとめ

一人一人それぞれが、より良く生活できるには…ってことに尽きるよね、結局。
それには人任せはもう限界。
ポイントを押さえて、受診を有意義なものにしてください (^^)
  • 必要な分だけもらう
    家に残っているクスリをチェック‼
    数をかぞえておいたり、あとどれくらい等の目安をおくすり手帳に記入。
    クスリも鮮度がある。
  • 経過について確認しよう
    薬飲んだらどうなるの? 飲まなかったらどうなるの?
    先生の考えている目安って何?
  • どんな状態があなたにとって「治る」ということ?
    ここだけを明確にしよう。クスリはなるべく飲みたくないと思っている方は特にここを中心に考えましょう。
  • クスリはリスク
    他人に勝手にあげない。
    家族だったとしても、自分の体ではありません。
  • あなたの価値観ついて考えよう
    どんなことにお金を使いたいですか?

病院ですることは上記3つだけ。
たったのそれだけで、してほしい診察をしてくれる可能性がひらけます。
難しい専門用語や治療法を知らなくても…ですよ❤

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