植物と人間の面白い関係

ある日ぼんやりとテレビのチャンネルを回していると(表現が昭和…)、面白い番組がありました。
「チコちゃんに叱られる!」という番組。
素朴かつ当たり前過ぎてかえって答えられないような疑問を、そのはじまりや意味について教えてくれる番組で、2018年4月からレギュラー番組として放送されているようです。かつてフジテレビで「笑う犬」シリーズなど数々のバラエティ番組を手がけたプロデューサーさんが番組制作に携わっている!
「笑う犬」が大好きだったわたし。どうりで妙にフィットしてすっかり見入ってしまった。チコちゃんは着ぐるみとCGというキャラクターで登場しているが、声を担当している木村祐一さんの毒舌も小気味よい。

日本語の不思議

2018年12月7日放送で、面白いトピックがありました。
鼻と花。橋と端。など同音異義語が日本語には多数あるということ。
イントネーションの違いで意味を分けているが、なぜこんなに多いのか?
しかも植物と人間の体の部位を示す言葉が非常に多いということを番組の中で改めて知ることができました。

鼻と花。同音異議語

花―鼻・・・・パッと目に付くもの
葉―歯・・・・生えてきたり、抜け落ちたりサイクルが一緒
茎―(歯)茎・・葉が生えてくる場所は茎。歯が生えてくるもの茎(歯茎)。
穂―頬
実―身
芽―目
・・・・実がパカっとさけて目が出る様子が、人間のまぶたから眼が出る様子と一緒。生気、命の輝きを持っている。

わたし達の体は食べたもので作られている

解説してくれたのは、「原始日本語」の研究30年の奈良大学名誉教授の木村紀子先生。
お話によると、縄文時代には狩猟や採集が中心で、この頃はまだ農耕をしていなかったと考えられていました。しかし近年の研究で、縄文時代から稲作などの農耕が行われていたのではないかと考えられるようになっているとのこと。
あわ、ひえ、稲などの穀草は、人が、それらの穀物を食べて命をつなぐため、そのような穀草と人を一体化して、言葉が対応したと思われます。

植物からのサインで選ぶ薬

植物を取り入れることにより人と一体化するということの他に、植物の形などの外観そのものが人の役に立つ薬にもなること(特徴表示説)を古代ギリシャより利用してきました。この考え方は西洋のみならず東洋にもあります。

因幡(いなば)の白うさぎ

昔話に「因幡の白うさぎ」というのがあったのを覚えていますか?
わたしは、小さい頃このお話がけっこう好きで何度も絵本を読んでいました。
どの部分の何が好きだったのかはわかりませんが「強烈に惹かれた」といのが正しいかもしれません。
さて、このお話を超簡単におさらいしますね。
白うさぎが因幡の国に行きたいのだけれど、海を渡らないといけません。
泳ぐことのできない白うさぎはサメを騙して、ズラーっと並べてその背中をピョンピョン渡り、因幡の国へ行きました。
白うさぎに利用されただけだと知ったサメは怒って、白うさぎのフワフワの白い毛を剥いでしまいました。(中略)赤剥けの痛々しい姿で泣いているウサギに大国主命がかわいそうに思って、ガマの穂で覆ってやりました。
すると白うさぎはたちまち元気になったというお話です。


ガマの穂が、あたかも白うさぎの「フワフワの毛」にとても良く似ています。
ガマの花粉は蒲黄(ほおう)と呼ばれ、生薬として用いられます。
外用では傷薬として止血作用があることがわかっています。

「因幡の白兎」は穂黄の日本で最も古い薬物使用の記述として知られているんですって。

小さい頃、散歩の道端にガマの穂があって祖母に「ほら、これがお話に出てくるガマの穂だよ」と聞いて偉く感動した覚えがあります。
かわいいな、わたし❤

マンドレイク

植物の形と効能にも面白い関係があります。

ハリーポッターの劇中では、土からマンドレイクを引き抜くときは耳当てをし、その叫び声を聞かなくて済むようにして授業に挑んでいますね。うっかり耳当てを忘れた子は、マンドレイクの叫び声によって失神してしまうという…。
この伝説は中世ヨーロッパのキリスト教がかかわっていたのではないかと言われています。マンドレイクの主成分は覚せい剤のように幻聴・幻覚、意識がもうろうとする状態を引き起こすヒヨスチアミン、スコポラミン、アトロピンなど。また根の形が人間の下半身に似ていることから古くから催淫剤として登場する神話があって、中世では現代のバイアグラのようだったみたいです。(“毒草を食べてみた” 植松黎著 文藝春秋より
これは薬というよりは一般的には毒ですね。魔法界では石になった子を元に戻すための「薬」として使われていました。

*バイアグラ豆知識
当初、抗狭心症薬として開発が進められていたが、英国における臨床試験では、その有効性は認められなかった。一方、初期の健康成人男子を対象とした試験において、被験者から陰茎勃起の発現が報告されたので研究を重ね、今日の治療薬に至る。(ファイザー製薬 インタビューフォームより)

トケイソウ

和名は時計草と言い、3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来します。
ホメオパシーでは、このような特徴表示をしている植物からも効能を見出し、レメディとなっています。
レメディでは「パッシフローラ」と呼ばれ、不眠に使われます。なかなか良い働きをします。副作用がないので悪夢を見るとか、錯視になるとか、眠気を持ち越し翌日に影響するとか、そういうことはありません。
ほとんど「眠れない」には縁のないわたしが、一度だけ風邪でダウンした時、あまりにも寝すぎて眠れなくなった時があり、その時にとりました。実に良かったです。

アイブライト

どこからどう見たら眼なのかはちょっとわからないが、縦筋に入った模様が眼が充血しているように見えるので、充血のほか、結膜炎や麦粒腫(ものもらい)など眼のトラブルに効果がある。
ホメオパシーのレメディにも「ユーフレシア」があり、こちらの効果もハーブと同様であり、疲れ目、かすみ、傷、眩しさなど眼のトラブルに有効。
他に大きく違うのは、鼻風邪にもに伴う「苦い涙」にも使えること。このレメディが合う人が言っているおもしろい特徴は【眼に髪の毛がひっかかりこすりたい感じ】がする。

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