雨の日の備えと逆流性食道炎

こんにちは。

こながや あやです。

 

雨が多く、肌寒かったり、

いまだうっとおしく感じる日が多いですね。

くわえて、北海道は寒い‼

 

家の中で雨音を聞いているのは

とても心地よいですが、

いざ、お出かけとなると、やっぱり億劫…

傘って嫌いです…orz

 

「雨が降りそうかな、今日は傘 どうしようか…」

という日もありますよね。

 

今日は

逆流性食道炎の疑いのある患者さんと、傘のお話。

 

最近 胃疾患で圧倒的に多いのは「逆流性食道炎」です。

とある患者さん、

「なんとなくモヤモヤする、酸っぱい水が上がってくる」

と、訴え受診。

胃酸を抑える薬と、胃を守るお薬が、1週間分 処方されていました。

その後、キチンと1週間後にいらっしゃり調子はどうかと尋ねると、

「あ、けっこう良くなりました(*^▽^*)」

そうか、そうか、良かったねー

寝る前のお薬だから、飲まないで寝ちゃった。と、いう日もあったかな?

聞いてみよー。

「お薬、無理なく毎日 飲めました?」

「薬飲んだらすぐに良くなったのですよぉ〜。

なので、2、3回しか飲んでません^ ^」

うーん、それはそれで良いのですが、

逆流性食道炎はかなりの確率で再燃する方が多いです。

逆流性食道炎の自覚症状で多いもの

● 胃のむかつき、モヤモヤ感

● 酸っぱい水が上がってくる

●ゲップが多い

● 喉が痛い

● 声がかれる

● 胸が痛い

● 喉つまりのような違和感

など。

特に「喉が痛い」「声がかれる」というのは、

消化器を患っていると想像もできませんから、

耳鼻科に行ったりしますよね。

耳鼻科から胃薬が出ることもあるのです。

では、基本的な情報から。

逆流性食道炎とは?

胃酸が食道に逆流し、粘膜を刺激することが原因です。

食道の粘膜は、胃の粘膜とは違い、胃酸の刺激から身を守るしくみを持っていません。

なので、胃酸に触れると炎症を起こしてしまいます。

とくに、胃や食道がうんしょ、うんしょと動く機能がおちている場合には、

食道が胃酸にさらされる時間が長くなり、炎症が起きやすいと考えられています。

胃酸が食道まで逆流しやすい原因

通常、食道と胃の境目にある噴門部(ふんもんぶ)で、

胃の内容物が食道への逆流しないように調節しています。

● 胃をはじめとした内臓に常に圧力がかかっている状態

(妊娠中、肥満、便秘 → お腹が出ちゃってる)

● 噴門部の筋肉の衰え

(暴飲暴食、脂肪分の多い食事、不規則な食事)

● ストレス

主な治療

最近ではPPI(ぴーぴーあい・プロトンポンプインヒビターの略)という

胃酸を強力に抑えるお薬での治療が主流です。

以前は、ガスターやアシノンなどのH2ブロッカーが使われていました。

PPIは1990年代頃に誕生し、

従来のH2ブロッカーより強力に胃酸を抑え、なおかつ効果の持続という点で、

あっという間に胃薬の代表格にのし上がりました。

多くの方が素早い効果を期待でき、

しばらく維持療法で薬を継続される方がほとんどです。

また、すぐに良くなることから、

前述の患者さんのように、

本当に自分の胃粘膜が修復され、良い状態に自分の力で機能しているのだと思い、

薬を止めてしまう方が多いのも事実。

胃酸が出ないように、薬でストップしているので、

やめれば胃酸が出ます。

噴門部の調整が自らできるようになったわけではないので、胃酸がまたあがってきます。

ということで、

「良くなった(°▽°)」と、薬をやめた患者さんはまた病院の門をたたくことになります。。。

一昔前は胃潰瘍、最近は逆流性食道炎の背景

わたしが薬剤師人生をスタートした頃は、胃疾患といえば「胃潰瘍」でした。

いわゆる、胃粘膜に深く傷をつけてしまう病気です。

これが十二指腸におきれば「十二指腸潰瘍」と言われます。

一昔前は、とにかく働き続けることが美徳の世の中。

夜中まで、ドリンク剤片手に「24時間戦う」ことがスタンダードでした。

胃酸は夜寝ている時間帯に分泌されます。

お薬の指示が「1日1回 寝る前」なのはそのためです。

ドリンク剤にはカフェインなどやニンニク成分など

胃粘膜に影響を与えるものも多く入っています。

体を無理に起こして仕事をしているのですから、

本来のリラックスする時間帯に活動モードにならざるを得なく、

それだけで「ストレス」を抱えることになります。

この頃に誕生したのが、ガスター(1985年)です。

とってもカンタン♪ 胃潰瘍の作り方

人は「夜遅くにものを食べない」という認識だけが残り、

固形物は摂らないけど、代わりのために飲み物はのむ。

それが、ドリンク剤やコーヒー。

そうやって、胃内がかっらぽの状態で胃酸が出続け、

胃を荒らすものを入れるのですから胃の粘膜はどんどん傷つき悲鳴をあげます。

ね?

カンタンでしょ(^^;

胃潰瘍から逆流性食道炎へ

では逆流性食道炎はいつから増えてきたのでしょう。

おもしろい表を見つけました。

平成8年頃から逆流性食道炎の患者さんが増えているということを示した表です。

平成8年頃、日本でおきた大きなこと・・・。

それは、「ゆとり教育」でした。

ゆとり教育って子どものためのものですよね。

「ゆとり」なのですから、なんのストレスもなさそうではないですか?

ゆとり教育が始まった背景はここでは割愛しますが、

その1つには、一足先に大人は週休2日になって余暇を楽しもうという時代にシフトしていて、

「あれ? 子どもは学校行ってるの? 家族でお出かけできないね…」

ということもありました。

当時、子供たちは隔週の土曜日はお休みでしたが、まだ完全ではありませんでした。

大人達の楽しみの多くは飲食が伴います。

行楽地には、ソフトクリームやポップコーンなど楽しみたい誘惑もたくさん!

現代は、こどもの逆流性食道炎が増えています。

理由は、大人と同じ。

● 胃をはじめとした内臓に常に圧力がかかっている状態
(肥満、便秘 → お腹が出ちゃってる、猫背も関係あり)

● 噴門部の筋肉の衰え
(暴飲暴食、脂肪分の多い食事、不規則な食事時間)

● ストレス
(塾、習い事、学校カースト制とか?)

医師は優しい

医師は、上記のような不摂生にはさほど口やかましくなく、

優しいお母さんのように

「薬 のんでみる?」と言うだけです。

胃カメラせずに薬を飲んでみてもらう時もあって、

薬が効いたら

「あ、やっぱりそうだったんだね」

という療法がガイドラインにあるくらいだし…。

 

というわけで、ようやく傘 登場 (笑)

忘れてたよね? はい、わたしも(^^;

薬というのは傘でして、

一時しのぎなわけです。

もちろん効果はあり、あったらそりゃあ便利なわけですけど、

根本的にいらない状態になるわけではない。

本当にいらない状態といのは、晴れていて手に持つ必要がないときのことを

言うわけでしょ?

で、薬を飲まないとすぐに再燃しちゃうという状態は「曇っている」。

けど、雨は降っていない。自分が雨に濡れるかどうかはわからない。みたいな感じ。

医師は、

「雨降りそうだから、そのままだと濡れて大変なことになっちゃうよ。

傘 さした方がいいって。悪いこと言わないから、曇っていてもさしなよ~」

みたいなことだと思うのです。

まとめ

アメリカのファミリドクターであるジョエル・ファーマンは

こう言います。

薬の発明はこの世の最大の悲劇である。

そもそも病気を引き起こしてしまったライフスタイルに対して

継続の許可を与えているようなものだ。

 

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