Tissue Salts

ティッシュソルトとは?

ティッシュソルトレメディとは、ホメオパシー版サプリメントと呼ばれることが あります。

ただし、通常のサプリメントのように不足を補うものではなく、細胞レベルでの体質の乱れを整えるのに役立ちます。

「ティッシュソルト」の呼び名以外にも、
ティッシュレメディ、セルソルト、セルレメディ、バイオケミカルソルト、生化学セラピー、生化学ジェム等と呼ばれていますが、すべて同じものです。

ティッシュソルトの源物質

人間の生体に重要な機能を果たしている無機塩の中で、

金属元素
ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄

非金属元素
フッ素、ケイ素、リン、硫黄、塩素

これらから構成されている12種の化合物を、ポーテンタイズ(*1)したものを取り入れることによって、ふだん口にする食べ物から、必要な分だけミネラルを吸収しやすくなります。

calcarea fluorica(フッ化カルシウム)
calcarea phosphorica(リン酸カルシウム)
calcarea sulphurica(硫酸カルシウム)
ferrum phosphorica(リン酸鉄)
kali muriaticum(塩化カリウム)
kali phosphoricam(リン酸カリウム)
kali sulphuricum(硫酸カリウム)
magnesia phosphorica(リン酸マグネシウム)
naturam  muriaticum(塩化ナトリウム)
naturam phosphoricam(リン酸ナトリウム)
naturam sulphuricam(硫酸ナトリウム)
silicea(ケイ酸)

ティッシュソルトの作用

ホメオパシーやティッシュソルトは、「治す」ものではありません。
体に刺激を与えて、癒しの波紋を広げ、「自然治癒力を高める」ように作られています。

活力の底上げとなるため、不足気味の方は、ティッシュソルトから始めるのも有効です。

ティッシュソルトの中には、適応が限定されているものもあれば、幅広い効能を持つものもあります。
厳密に症状を紐解いていく項目(メンタル面や体全体に係る総体的なこと)は、少ないもので2,000項目、多いものでは20,000前後もあります。

ホメオパシーとティッシュソルトの違い

波紋

ホメオパシーは、例えるのなら、池の真ん中に石を落とします。

すなわちそれは、その人を支配している中心的なテーマ(精神の在り方やトラウマなど、その人の持つある種のパターン)について、その人をよく観察し、より研ぎ澄まされた個別性に向かって、石を落とします。

ティッシュソルトは、ホメオパシーよりも小さな石、そして中心ではなく、もう少し池のヘリの部分、すなわち、より身体的な症状に対応します。

コンビネーションレメディ(いくつか組み合わせること)もティッシュソルトでは身体症状に合わせて使うことがあります

ティッシュソルトに期待できること

成長痛や、特に問題のない子どもの急性症状、ホメオパシーの前にまず試してみることができる、またホメオパシーの後を引き継いで仕上げていくこともでき、いずれも素晴らしい効果が期待できます。

また小さな急性症状に対して、根本体質のレメディを与えるほどではないが、台無しにはしたくないような場合に、後を上手く引き継げるティッシュソルトでカバーすることができます。

ティッシュソルトの注意点

●レメディに反応しやすい人や、意図しない症状(proving sympton)(*2)が起きる可能性があること、ホメオパシー的な根本体質に近いレメディであるかもしれないということを考慮して、観察する必要があります。
数週間後~数か月後及んで飲む場合には、今、本当に必要なのかどうかについて検討する必要があります。
主訴に基づいて、良くなれば頻度を減らしたり、止めていっても良いでしょう。

●また、12種しかないため、すべてのバランスの崩れや病気の回復を見込むことに限界があるため、より良い健康に向かっていくためには、ホメオパシーのセッションを受けることも必要になってくるでしょう。

●別のティシュソルトを続けて使用すると、上手くいくものや補ってくれるものもありますが、効果を打ち消しあってしまうものあります。
ですので、12種すべてを含むコンビネーションはお勧めしません。

ホメオパスからの処方や、信頼できるホメオパスに相談できる環境で使用すると良いですね。

まとめ

ホメオパスやレメディが治すのではなく、自分の中に潜んでいる治癒力を最大限に発揮させることが目的です。

*1 ポーテンタイズ
源物質の持つ、潜在的な能力を引き出すホメオパシーレメディの作り方。語源はポテンシャル。
ティッシュソルトも同様の作り方である。ポーテンシー(作用する深さの単位)の高いものがホメオパシーのレメディとなる。

*2 proving sympton
レメディがその人にとって適さない場合(ポーテンシーが合っていない、投与頻度が過剰など)、鋭敏に反応するなど、時には改善したい症状とは意図しないものが現れることもある。
セルフケア用のハンドブックにはない症状も多くあるので注意が必要。