By jewelme

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仲良しの小学6年生の女の子が寄り添う

中学校進学に不安な6年生(カルク・カーブ)

仲良しの小学6年生の女の子が寄り添う

「中学になっても一緒に学校に行こうね!」
「うん。もちろん。」
「良かった~」

ケイ子とは5年生で一緒のクラスになった時から、学校の行き帰りはずっと一緒だ。
最近は塾に通い始めたというので、帰りは一人の時もある。
わたしは、あまり勉強が好きではない…。

ケイ子は塾の次の日、必ずと言っていいほど 「疲れたぁ。もう昨日もさ…」と言って、講師でバイトに来ている大学生についてあれこれ話している。
わたしには、学校帰りにまた2時間も勉強するなんて、考えただけでも疲れちゃう。
早く家に帰りたいな。

「ただいま~」
「あれ、今日はちょっと早かったね。」
「うん、木曜日だから…」
「あー、ケイ子ちゃん 塾に行っているんだったわね。あなたも行けば?ケイ子ちゃんと一緒なら大丈夫じゃない?」
「いや、いいよ」
「春から中学生じゃない。もっと勉強大変になるのよ。今のままで大丈夫かしら…」

そんなのママに言われなくてもわかっているよ。
小学校 卒業したくないなー。
勉強とか、クラスのみんなが離れ離れになるのは嫌だな。
どんな先生なんだろう…。
ずっと今のクラスのままがいい、ずっと。

あ、アイスクリーム!
ママが好きでたまに買ってあるんだよな。
テレビを見ながら食べようっと。

「ねー、中学になったら部活 何にするの?」
「え? 考えてないよ…」
「そう」
としかママは言わなかった。

ママはわたしが家でのんびりテレビを見るのが好きなの知っているから。
また違う先生に会って、他の小学校の子と一緒なんて、どうしたら良いかわからないよ…。
わたし、ママとケイ子がいればいいな…。
それとリコちゃん。リコちゃんは5歳になった従妹だ。
リコちゃんの世話は赤ちゃんの時からしている。おむつを替えたり、一緒にご飯食べたり、リコちゃんの面倒をみることはなんでも楽しい!最近は一緒にクッキーを作って食べた。
また遊びに来ないかな。

「カキちゃんは牛乳飲まなくていいよね、わたし牛乳嫌いなんだよな~…」
「お腹こわしちゃうからね。この間も誘惑に負けて家にあったアイス食べたらひどい目に合った!学校でそうなったら大変だからってママが先生に言ってくれたの。」
「ね、今度うちに遊びに来ない? ハムスターを飼ったんだ! 小さくてかわいいんだよ~」
「あ、そうなの? う、うん、そのうちね」とは言ったものの、ハムスターって苦手。
というか、動物全般がダメ。犬とかも怖いし、それで遊びに行けなくなったおうちもあるし。

「おーい、牡蠣崎。次の授業の準備でこの図を黒板に書いておいてくれないか? 今日 日直だったよな?」
「はーい」

いつも思うんだけど…
チョークってなんだか気になる…
ラムネのようにシュワッと口の中で溶けていくんじゃないかしら…
ちょっと食べてみたいなー…
って前にママに言ったら、小さい時に口に入れたから慌ててかき出したって言ってたことがあったっけ…。どんな味だったのかな。
昔からチョークが好きなんだな、わたし。

学校から帰ってきたら、テレビを見ながらおやつを食べるのが最高の楽しみ。
最近は少し太っちゃったかな。ケイ子がいつも私の腕をプニプニして
「カキちゃん、色が白くて、柔らかくておいしそう」なんて言っている。

今日の給食は何かな。卵が入っていたら最高なんだけどな。

次は社会か。
6年生になってからは政治のことなんかも出てきてあまり興味ないんだよな。

その割によく知っているね。なんて先生に言われたりするけど、パパがニュースを見ているときに聞いたら教えてくれるし、おじいちゃんの持っている本について聞いたりすることもあるからだろうか。

漢字テストも割りと頑張って良い点とったりするから「本をたくさん読んでるのね」ともケイ子のお母さんに言われたりするけど、けっこう必死だ。
何回も繰り返しと解いてみて、なんとか満点。
テレビ見て、ご飯食べて、お風呂に入って、宿題というのが毎日のスタイル。
お風呂が後になったりすると嫌なんだよね。
塾に行きたくないのは、このペースが崩されるっていうのもあるからかも。

最近、卒業間近のせいか眠れないな。
春一番が吹いたせいか風邪もひくし、鼻水が毎日出る

このまま治らないのかしら
もっとひどい病気かも…!
生理もまだ来ない…
シャンプーするとすごく髪が抜ける、ずっとこのままでハゲちゃうのかなー
ケイ子とクラスが離れたらどうしよう
いじめられたらどうしよう
先生に冷たくされたらどうしよう
隣の席が変な男子だったらどうしよう
中学校まで30分かかるんだよな、疲れちゃうかも
今日、ニュースで中学生が襲われたって言ってた
帰り道 変な人がいたらどうしよう

どんどん考えが浮かんで眠れない…。
もう12時だ。 水を飲みに行こう。
ふと窓を見上げると月がまあるく光っている

マインド

硬い殻から出ると自分の柔らかい身は頼りないので、セキュリティー(安心安全)を重視する。またたくさんの恐怖がある。虫や動物、特にネズミを恐れる。ホラー映画も見ることができない。子どもの場合内弁慶である場合もある。外ではおとなしい。親が子どもを見る時は、アグレッシブさだけが目に付くので他のレメディーと間違いやすい。注意が必要。

身体的

冬にかかとが切れやすい。