一見、アハハなエピソードなんだけれども、実は深い!と思い、素通りできなかった。
松潤の英語力の、飛躍的な上達について語る櫻井くん。(2020.8.27 「VS嵐」より)
櫻井:
「どのくらいすごいかって言うと、彼は中学時代、〈human〉を〈不満〉って訳した男だからね。
ここまで成長したかーと思ったら感動した!」
私は、松本さんの訳もあながち間違いではないと思っている。
不満とまでもいかなくても、〈満足できない〉は大いにあるのではないか。
「高い志を目指して、ステップアップ」もあるだろうし、
「底辺から抜け出せず、いつも愚痴ばかり」だってあるし、
「十分に満たされているのに、気がつかない」と言う場合もある。
それぞれ置かれている状況や、心の動きは違っているけれども、その状態は「不満」だ。
ポジティブからネガティブまで、様々な心の波の中の原動力には不満があるからこそかもしれない。
「ポジティブな不満」というのも、なんだかしっくりこない。では何という言葉が妥当であろうか。
「理想」というのはどうだろう。
まさに嵐だって、鳴かず飛ばずの若手の頃から、現在デジタル配信を始め、世界にチャレンジしている。
「世界中に嵐を巻き起こしたい」と言っていた彼らの理想を追って実現に向けてステップアップしてきた日々。
現在も、ライブができない状況を「何かできないか」と不満をバネに試行錯誤しているであろう。
「活動休止だからって、店じまいなことはしたくない」と言っていたメンバー。
【人間humanとは成長の過程において不満hu・ma・nを必要とする生き物】みたいに思えた。
松潤、お誕生日おめでとう!